おばあちゃん♪

 
去年の8月に来院して、しばらく糖尿病の治療を続けていた患者さん。
 
もう半年以上も通院をサボっていて、大丈夫かなぁ。。。?って、先生と一緒に心配していたおばあちゃま。
 
先日、あまり体調がよくないといって検査をして、今日は20代前半のお孫さんと一緒に、検査結果を聞きにいらっしゃいました。
 
予想通りといっては何ですが、やっぱり糖尿病は進んでいて。
また最初から治療のやり直しです。
 
ころころまんまるのおばあちゃまに、食事指導を始めたのですが。。。
 
「ご飯はそんなにいっぱい食べていないんですけどねぇ。」
 
「おやつも、ちょっと果物食べるくらいで。」
 
なんておっしゃっている横で、お孫さん爆笑。
 
痩せてるお孫さんにばらされました。
どうやら毎日アイスクリーム食べて、スイカ食べて桃食べて。。。
 
体重は約10キロオーバー。
 
食事制限中の方は皆さん、「そんなに食べてないんですよ。お水飲んでも空気吸っても太っちゃうんです。」とおっしゃいますが、水にカロリーはありません。もちろん空気にも。
水分でむくむことはあっても太りはしません。
心臓や腎臓が正常ならば、水分はきちんと体外に排出されますね。
 
ではこの体重の多い分は?
やっぱりカロリーオーバーなのですねー。明らかに。
 
果物の糖分は太らないとは言われますが、果糖だって糖分は糖分。カロリーはお砂糖と変わりません。
 
アイスクリームなんて、脂肪分もたーっぷり。
 
毎日食べてたら。。。そりゃーねぇ(^^;
 
そんなにいっぱい食べてないという理由はたぶん、昔とそんなに食べてる量は変わらないということなのでしょう。
 
歳をとると、基礎代謝が減るので、黙っていて使うカロリーはどんどん減ってきます。
若い頃のように活発に動くこともなくなります。
だから、若い頃と同じように食べていたのでは、カロリーはあまってしまうばかり。
それはぜーんぶ身についていきます。
そして。夏は体温を維持するために自分で熱を上げるために使うカロリーが余り必要ありません。
だから、夏は冬よりも太りやすいのです。
よく夏痩せといいますが、あれは汗をかいてやせるのではなく、夏ばてして食欲が落ちてしまった人だけに起きること。
食欲が変わらずに食べている人は、当然やせません。
太っていることは、糖尿病にとってはとてもよくないことですよ。
 
なーんてことをおばあちゃまにお話して、おばあちゃまは、「食べすぎなんだねぇー(^^)」といいながらお孫さんと一緒に帰って行きました。
 
多分これが母と娘だったら、診察室で「ほらっ!だから言ったでしょっ!」「そんなにたべてないわよっ!」と、親子バトルが始まることも多いのですが。
母と娘って、好きなこと言い合うので。自分もそうですけど。
 
おばあちゃんと孫っていいかも。。。(^^)